ウディ・アレン訴訟に洋服メーカーが過去のスキャンダルで反撃2009年04月17日 09:15

以下、バラエティ・ジャパンの記事より。アレン側による1000万ドルの損害賠償というのも確かに法外な気もするが、全く本件と関係ないアレンの過去のスキャンダルを持ち出して裁判を有利に進めようとする相手側のやり口も、いかにも米国の裁判の戦術といった感じでなじめない。審理の開始前に情報をリークしてアレン側に裁判を思いとどまらせ、和解に持ち込もうとするのが見え見えである。果たしてアレンはどう動くか。

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ウディ・アレン訴訟に洋服メーカーが反撃 過去のスキャンダル持ち出し糾弾「自身を過大評価している」 2009/04/16

ウディ・アレンに損害賠償訴訟を起こされた米洋服メーカー、アメリカン・アパレル社が、アレンの個人攻撃に打って出た。過去のスキャンダルを蒸し返すことにより、裁判を有利に進めようという作戦のようだ。

 きっかけは昨年、アレンがアメリカン・アパレル社を相手取り起こした損害賠償請求。同社は、アレンの代表作『アニー・ホール』の1場面を利用し、ニューヨークとロサンゼルスの屋外広告及びオンラインで宣伝を行った。アレン演じる主人公がユダヤ人のラビの扮装をした同作のスチル写真に、イディッシュ語(ユダヤ系民族の間で話される言語)の文章とアメリカン・アパレルのロゴを載せたもので、1週間だけ展開された。アメリカ国内においては、いかなる商品も推奨しないという立場を取っているアレンはこの広告を承認しておらず、甚大な損害を受けたとして1000万ドルの賠償を請求した(2008年4月2日関連記事)。

 5月18日(月)からマンハッタンの連邦地方裁判所で審理が開始される予定だが、アメリカン・アパレル側はアレンの過去のスキャンダルを持ち出すつもりだ。アレンは、ミア・ファローの養女スン・イー(現アレン夫人)との交際が発覚したことがきっかけで、ファローから訴えられた過去がある。

 アメリカン・アパレル側のSlotnick弁護士は、過去に引き起こした一連のセックス・スキャンダルにより、アレンの広告価値が著しく低下していると主張。また、米競泳のオリンピック金メダリスト、マイケル・フェルプスが大麻吸引報道が出たことをきっかけに広告契約を打ち切られたことを例に出して、アレンの過去のスキャンダルを蒸し返すことは不当ではない、としている。

 「ウディ・アレンは、たった1週間しか使われなかった広告に自分の写真が使われた対価として1000万ドルを請求しています。私に言わせれば、彼は自分の価値を過大評価していると思います」とSlotnick弁護士は話している。

http://www.varietyjapan.com/news/showbiz/2k1u7d00000mlvcu.html

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