映画音楽『ピンクパンサー2』...「夜の映画音楽」のテーマ曲2017年03月10日 19:40

 昔、1980年代にNHK-FMで土曜の晩に「夜の映画音楽(スクリーンミュージック)」という番組をやっていた。映画音楽評論家の関光男氏によるナレーションで、各回の特集に沿った映画音楽を10曲ほど流すのである。毎週土曜の夜になると、ラジカセをスタンバイして放送される音楽を一生懸命に録音したものだ。とても思い出深い番組で、録音したテープは今でも取ってある。オープニングとエンディングには静かで美しい音楽が使われており、後年それが「ピンクパンサー2」のテーマ曲だと知った。(アニメで流れるのとは別の曲である。念のため。)音楽はヘンリー・マンシーニ。この曲を選んだ関氏のセンスの良さが光っている。

『ピンクパンサー2』「偉大な贈り物」

 この曲には歌入りのバージョンもあって(というか、そちらが本家か)、こちらも番組のある回で放送されていた。タイトルは「偉大な贈り物(The Greatest Gift)」。どういうわけか、映画の中では歌の方は使われなかったようだが、なかなか素敵な歌である。

『ピンクパンサー2』「偉大な贈り物」(歌入り)

If you just could see yourself the way I do
You would see how wonderful you are
How can you know what love like yours can truly be
Because when I'm holding you
You're just holding me

When we part, the one you leave is me, not you
You don't know the loneliness I feel
The greatest gift that anyone could give to you
Would be for you, to see yourself
the way I do...

When we part, the one you leave is me, not you
You don't know the loneliness I feel
The greatest gift that anyone could give to you
Would be for you, to see yourself
the way I do...

もし私が見るようにあなたが自分を見ることができたなら
あなたがどれほど素晴らしい人か分かるでしょうに
あなたの愛が本当はどんなものかどうすれば分かるの
だって私があなたを抱きしめるとき
あなたは私をただ抱きしめるだけ

別れるときが来たら、去るのは私であなたじゃない
私が感じる寂しさをあなたは知らないでしょう
あなたへの最も大きな贈り物があるとしたら
私が見るように自分を見ることよ

別れるときが来たら、去るのは私であなたじゃない
私が感じる寂しさをあなたは知らないでしょう
あなたへの最も大きな贈り物があるとしたら
私が見るように自分を見ることよ

映画音楽『アラビアのロレンス』...モーリス・ジャールとデビッド・リーン2017年03月11日 07:09

 巨匠や名匠と呼ばれる映画監督には、決まった音楽家を多用し、音楽家の曲調がその監督の映画世界のトレードマークとなっている場合が少なからずある。ヒッチコックとバーナード・ハーマン、フェリーニとニノ・ロータ、トリュフォーとジョルジュ・ドリュリュー、スピルバーグとジョン・ウィリアムズ、黒澤明と佐藤勝などなどだ。その代表的な組み合わせとも言えるのが、巨匠デビッド・リーンとモーリス・ジャールである。二人の関係は、リーンの代表作『アラビアのロレンス』から始まり、以後のリーンの全作品---『ドクトル・ジバゴ』、『ライアンの娘』、そして遺作となった『インドへの道』まで続いた。作品数こそ少ないが、どれもリーンの壮大な世界観をジャールの音楽は見事に表している。

 中でも最も印象的な音楽はやはり『アラビアのロレンス』だろう。もともと別の作曲家が選ばれていたがリーンの気に入らず、当時かけ出しだったジャールに声がかかった。壮大な砂漠を背景にしたスペクタクルと主人公の内省を、アラビア風のメロディを交えて大オーケストラで見事に描き出した映画音楽の傑作である。ジャールは本作品でアカデミー作曲賞を受賞し、映画音楽界のトップ・スターとなった。ちなみに他のリーン作品『ドクトル・ジバゴ』と『インドへの道』でも同賞を受賞している。個人的には『ライアンの娘』もアイルランドの壮大な風景とラブロマンスを体現した美しい音楽で、受賞に値する名曲だと思う。『インドへの道』ではジャールは当初インド楽器を用いたインド風の音楽を構想していたが、リーンは「いつもの」大オーケストラによるスペクタクル曲を要望したという。

『アラビアのロレンス』「メインテーマ」

『ドクトル・ジバゴ』「ララのテーマ」

『ライアンの娘』「メインタイトル」

『インドへの道』「インドへの道」

アレンの新作『カフェ・ソサエティ』5月5日公開2017年03月12日 06:17

 アレンの監督・脚本による新作『カフェ・ソサエティ』、5月5日公開!